Intel純正CPUクーラーのファン換装
INTEL製リテールクーラーのファンを交換して、安価に冷却性能を向上させる方法です。
サイドフローのクーラーが使えないスリム型のケースでも、それなりの冷却性能を確保できると思います。
材料
- INTEL製リテールクーラー
- Skylake世代のCPU(Core-i3 6100T)に付いていたクーラーです。
- 9cmファンガード
- パーツショップのドスパラで買いました。
- ファンガードの色も黒で統一したかったのですが、銀色のものしか見当たりませんでした。
- 92mm角のケースファン
- X-fanの「RDL9025S-PWM」というファンで、PWMが使える4ピンのモデルです。
- 最大風量が39.69CFMなので、92mm角のファンとしてはそれなりに風量があります。
- ケーブルバンド
- 元々はPCケース内のケーブルを束ねるために買ったものです。
- たまたま手元にあったものが黒だったので助かりましたが、広く売られている「白っぽい半透明のもの」だと、統一感のない色合いで微妙な仕上がりになるかもしれません。
- ナット
- ケースファンの固定用として同梱されていたものを使いました。

作業1
ニッパーなどを使ってリテールクーラーのファン部分を切り離していきます。
ところが素材がそれなりに固いため、ニッパーですべて切り取ることが難しいです。
そのためニッパーでざっくりと切り落とした後は、カッターナイフやヤスリなどで地道に削っていくと切断面を平らにできます。

作業2
リテールクーラーの「台」のプラスチックとファンガードを、ケーブルバンドを使って繋ぎ留めます。
ファンガードは、ファンとクーラーのフィンが衝突するのを防ぐためではなく、単にファンを固定するための土台として使います。
ファンガードを固定する際には、最初はケーブルバンドを緩く締めておいて、ファンガードの位置を調整しながら徐々に固く締めていった方が良いと思います。
ファンガードの位置が悪いと、クーラー設置時にプッシュピンを押しづらくなるので、この位置調整は非常に重要です。
ファンガードをしっかり固定出来たら、ケーブルバンドの不要な部分をカットしておきます。

作業3
最後にファンガードとファンをネジ止めして完成です。
今回はファンに同梱されていたナットを使ってネジ止めしましたが、ナットが同梱されていない場合は事前に調達しておく必要があります。

まとめ
元々のリテールクーラーのファンは「80mm角、厚さ15mm」程度のサイズですが、付け替えたファンは「92㎜角、厚さ25mm」に大型化しているので、同程度の回転数でも風量がかなり増しているはずです。
※これを作った当時はファンの音には無頓着でしたが、最近は防振ゴム付きの静音ファンが増えてきたので、こういった製品を使った方がより静かになるかもしれません。